赤リネンのオーバーオール
最近90年代のファッションが再流行していますよね。
87年生まれ(つい最近35歳になりました)の私にとって、子供時代を過ごしたのが90年代。
ファッションをあまり気にしない子供ではありましたが、それでも当時爆発的に流行っていたものはドラマや映画でも度々目にしますから、記憶にあるものも少なからずあります。
流行りは繰り返すと言いますが、それを実感してしまう年齢になってしまったとは。
一言で90年代ファッションと言っても日本と北米では多少違いがあるとは思います。先日ひっさびさに出かけたショッピングモールで、お腹の見えそうなコンパクトなTシャツにバギージーンズを合わせている若い子たちを何人か見かけて、本当にあの頃のトレンドが再流行してるんだぁと実感。(2000年代初期もそんな感じでしたかね?)
お腹が出るような丈のトップスは私にはちょっと無理ですが、35歳でも着られる気になるトレンド…それはオーバーオール!
オーバーオールって最後に着たのはおそらく5歳とかそんな年齢。以降はめっきり遠ざかっていたアイテムですが、最近ソーイング界隈でもよく目にするんです。
特に欧米のソーイング界では、カラフルなオーバーオールだったり可愛いらしいブラウスに合わせていたりする着こなしを見かけるんですが、それがとっても素敵で。
王道のTシャツ以外にもそんな可愛い着こなしがあるのか!と興味を持ちました。
ちょうどね、赤い中厚手のリネンが家に眠っていることを思い出し、早速使ってみることにしました。(『Aラインのリネンワンピース』に使ったものと色違い。)
使用したパターン
なにしろ幼少期以降は縁のなかったオーバーオール。そもそもオーバーオールというもの自体を気に入るのだろうかという心配がありました。(お手洗いが面倒そう?という懸念もありましたし。)
そこでまずはゆったりシルエットの部屋着用のものを作ってみることに。
シンプルな作りで良さそうだなと思った、
Greer Jumpsuit/Overall(Hey June Handmade )というパターンを使いました。
オーバーオールのフィッティングがどんなものか未知の状態だったので、通常のサイズよりワンサイズ上げたものをチョイス。ただ、布量が足りなかったこともあり、パンツ丈だけは短めにしてあります。
結果、とても良い〜!
ゆとりは大きめの仕上がり。ただ元々のデザインがリラックスフィットなので、問題はなし。
家でゴロゴロする時もとても楽!
今回は小さな変更点が3つほど。そのうち一つは前述のパンツ丈、アンクル丈にしてみました。
2つ目は肩紐。元は肩の上で結ぶデザインですが、私は前身頃の上部にボタンホールを開け、そこへ通す仕様にしました。
ゆるっとしたデザインというのもあって、この肩紐の結び目は解かずに着脱ができます。お手洗いの時も手間取ることはなさそう。
3つ目は布の端処理。
リネンって裁断してから縫う工程の間、糸屑がかなり出ませんか?どちらかといえばざっくりとした織りだからか、ボロボロと糸くずが多くて。もちろんジグザグミシンやロックミシンで処理すれば大丈夫なんですが、今回はさらに頑丈にしてみました。
バイアス、袋縫い、折り伏せ縫い、の3つを使って布端が表に出る部分をなくし、頑丈かつ見た目も綺麗になるよう仕上げました。
今回のオーバーオールは部屋着ですし、気兼ねなく頻繁に洗濯機で洗えるかどうかは大事!
バイアステープ部分は、リバティのタナローンを使いました。柄は大好きなアデラジャです。この柄、本当に可愛い。
ポケットも端を包んでしまえるように裏地付きに。こちらも同じリバティ様で。
この大きなパッチポケット、デザインアクセントにもなるしスマホもすっぽり入る実用性も兼ね備えており、使い勝手がいいです。
上の写真では同じデザイナーさんが出している、Willametteというパターンで作った開襟シャツを合わせてみました。実際に部屋着として着るときはオーバーサイズのTシャツを合わせることがきっと多くなりますが、シャツやブラウス合わせも可愛い!
すでに何回か着ているのですが、とてもいい感じ!
夫も気に入ってくれたらしく、「可愛い!ホビットみたい!」とのこと。他の人から「ホビットみたい」と言われたら多分褒め言葉ではないだろうなという気がしますが、私と夫の間に限っては間違いなく褒め言葉です。
楽だし見た目も好きだし、オーバーオール、一気に好きなアイテムになりそうです。2着目も作りたいな〜!
小花柄のギャザーブラウスともよく合う〜!
今回のこのパターンも気に入ったのでまた使うことは大いにあると思います。でもオーバーオール初心者ですし、せっかくだから2着目は別の型紙を試してみるのもありかな?色々試してみたいものが幾つかあるので、また楽しみが増えました。
May 7, 2022