パープルフローラルワンピース
8月も半ば、みなさんいかがお過ごしでしょうか。日本はまだ多くの地方が夏本番かな?
カナダの私が住む地域は暑い夏でした。
異常気象の熱波の影響で、1週間ほど日中の最高気温が35度を超える日が続いたり、続々と暑さ関連の記録を更新してしまった年でした。
白夜並みの日照時間の長さ、元々の湿度の低さも相まって、気温が高い日が続くと本当に簡単に自然火災(森林火災)が起きてしまい、今年もやはりその影響で火災のない地域でさえ煙に悩まされる日が多かったです。
去年はかなりの冷夏だったこともあり、今年の暑さはなかなかにきつかった。
でも!8月のこの時期から一気に夏も終わりに向かいます。
暑さが目立った今年でさえ、格段に過ごしやすい日が増えました。日照時間も少しずつ短くなっていきます。
というわけで、あっという間に秋のソーイング計画を立てる季節の到来です。
でもその前に今日は夏物ワンピースのお話を。
ひっさびさのワンピース!
最後にブログにワンピースを載せたのは、なんとなんと2019年8月21日。今確認して自分でびっくり。
確かその年のクリスマスあたりに無地のTシャツワンピ(ブログ未掲載) を1着縫ったはず。そこから考えても実に1年半以上ワンピースを作っていなかっただなんて!
全然大した理由じゃないですが、それについては黄色いIndigoブラウスの記事で少し触れています。
今回のワンピースは、春夏ソーイング計画にもあったパープルフローラルワンピース。
紫色の地に細かなカラフル小花柄を散らしたとっても可愛い生地。
薄手でサラサラ、目が詰まっているから薄手にしては透け感もあまりなく、縫いやすく着やすい優秀な綿ローン。
春夏ソーイング計画では、Indigoパターンを使うか、Moiponさんの著書を使うか迷っておりましたが、最終的にMoiponさんの著書に載っているものを使いました!
布: コットンローン (購入先) Blackbird Fabrics
パターン: Moiponさん著の 『Joy of Sewing さぁ、縫おう』より「C バカンス気分のティアードドレス」
ワンピースを縫うのも久しぶりですが、日本の型紙を使うのもかなり久々。
私自身、特に上半身の幅と厚みが気になる体型。肩幅もあるし、胸板も厚いんで、欧米のパターンの方がサイズ合わせしやすいなぁとずっと思っていて。
日本の型紙は華奢なものが基本多いなぁという印象を持っていました。
だからちょっと戦々恐々だったんですが(←大げさ)、結果から言うとこのパターン、とてもよかったです!
むしろIndigoの身頃よりもフィット感が好きでした。
(語弊があるといけないので明記しておきますが、どちらが良い悪いというわけではなく、どちらが自分の体型により合わせやすいか、という話。)
基本的な構造はどちらもとても似ているんだけど、ほんの少しの違いで、腕の上げ下げのし易さや着心地に差がありました。
前から薄々思っていたのですが、Indigoを出しているTilly and the Buttonsさんのパターンはおそらく基本的に骨格ウェーブさん向けなのではないかなと。
そして私はストレートに一番当てはまる項目が多い体型だと思います。りんご体型。
だからなのか、Tillyさんのパターンは大まかなサイズは合っていてゆとりも適度にあるのに、なんだかしっくりこない、肩が動かしにくい、みたいなことが私は度々ある気がして。
Tillyさんのパターンは巷の評判もとてもいいですし、デザインも素敵だし、解説も親切で、体型が合いそうならとってもおすすめなのですよ!
対するMoiponさんはご自身で「骨格はおそらくストレート」とおっしゃってます。
背が高くすらりとなさってるMoiponさんと、背が低くどっしりの私では同じストレートだとしてもサイズが全く異なりますが、基本となる骨格タイプの部分でどこか似通う可能性はあるということ。
あ、でも『Joy of Sewing』が骨格ストレート向けに作られた本というわけではないですよ。こういう本を作るときは一般的かつ平均的なサイズを参考にするのでしょうし、どの骨格タイプの方でも使えるように考えられていると思います。
ただ、デザインなどの部分で著者の方の体型や好みが反映されている可能性もなきにしもあらず、と思ったまでです。
今回私が変更した点は、
襟ぐりの開きを浅く(そのため襟ぐりが浮いてしまわないよう、少しつまんで調整)
身頃の丈を数センチ長く
ティアードのバランスを変更
私の体型を考えると、襟ぐりはあまり狭くしないほうがすっきり見えていいんだろうけれど、年々ガバッと開いたものが苦手になっているため、ほんのちょっと狭くしました。
身頃の丈も同じく、私の身長(150cm)を考えると絶対パターン通りの短いままの方がいいんですよ。
ただ前述通り私は胸板が厚く(グラマーとかじゃなくて厚いんです、胸板が。それこそ鎖骨の位置から。)、横から見た時に厚みがある体型。
バストすぐ下からギャザーが始まると、横から見た時に膨らみがすごくなりそうだなぁと。
それを回避すべく、身頃の丈を数センチプラスしてストンと落ちるようにしました。
その分のバランスを今度はスカートで挽回したい!と、一番上のティアードは少し短めに、一番下が長くなるように変えました。
が、このスカートのバランスの調整、意味があったかどうかちょっとよくわかりませんね。これは成功なのか、どうなんだろう?
全体的なスカートの長さのバランスも、元のパターンより長くなっています。
私が着るとミモレ丈になるよう調整。
と、まぁフィット感自体はそこまで変わっていないと思うのですが、デザインのバランスは本来のパターンとはかなり異なるかも…
開きを小さくして、身頃を長くしたことで、正面からだと上半身の大きさがちょっと強調されているかもしれません。本来のパターンのままの方が正面から見た時は断然、上半身がコンパクトだと思います。
私の場合は、横から見た時の厚みとの兼ね合いをどうするかも重要なので、今回はこれで良しとしました。
自分のサイズや体型の特徴を客観的に知ることは大事ですねぇ。
でも、そこだけに重きを置く必要はないと思います。
だって何より、このティアードデザイン!着ているとすっごくワクワクします。
そのときめきはやっぱり、なによりも重要だと思います。
ティアードたっぷりの可愛らしいデザイン。パッと華やかな気分にさせてくれるお洋服、縫うのも着るのも久しぶりで、改めてこういう服は私のワードローブには必要なものだな、と思いました。
最近は、あちこち気になる部分が多くとも、自分の体型をあまり卑下しないよう心がけています。
ここ1年半ほど週3−5回の運動を続けていて、こんなに運動しているのはそれこそ学生時代の部活ぶり。
大人になってからずっと超運動不足だったのに、この1年半怪我もなくエクササイズ頑張って来れて、コロナ禍でも体調崩すことなく過ごせていて、そんな自分の身体を自分で悪くいうのはダメだなって。
(一応言っておきますが、不調なら悪く言っていいのかって話じゃないですからね。不調に負けず頑張って生きてる体は偉いよ。)
だから、これからも健康のための運動を続けつつ、心身を労りつつ、好きな洋服を堂々と纏おう、今の自分の体にちゃんと合う好きな服を縫おう、と思います。
それこそがまさに私の考える、Joy of sewing。
既製品に自分の体を無理矢理嵌め込むのではなく、自分にフィットするものを自分で作れる自由。それが私にとってお裁縫する一番の醍醐味。
いつになくフィッティングについて長く語ってしまいましたが、それくらい久しぶりのワンピースにテンションが上がってます。
あ、そうそう。
このパターン、後ろの襟ぐりもほんのりV字デザインでとってもかわいい!
私のお気に入りポイントです。
後ろ肩にダーツが入っているから、浮くこともなく心地よくフィット。
こういう細かなところが、さすがMoiponさんデザインだなぁと思います。
夏っぽい一着だけど、軽いジャケットやショートブーツに合わせて初秋もいけると思うんだよなぁ〜。
そのために、まずはジャケットを縫わなくては!
Aug 19, 2021