人魚の靴下
Instagramで見かけたこの靴下に一目惚れ!
地模様の可愛いこのパターン、その名も
Mermaid Avenue Socks!(リンクはRavelryに飛びます。)
浮き出る菱形のような模様がまるで人魚の鱗みたいな雰囲気。
靴下は割とシンプルなパターンを好みますが、こんな風に控えめな地模様のあるパターンも時々編みたくなります。
人魚の鱗を模した模様にぴったりの毛糸が自分のスタッシュ(手持ちの在庫)にあることを思いだし、これはもう編むしかない!となりました。
これ、色の名前がSirenなんです。サイレン(警笛)の語源と言われるセイレーン(人魚)。SugarTotsというカナダの手染めブランドの限定色。
ギリシャ神話では元々セイレーンは半分人、半分鳥だったよう。ゲームとかによく出てくるハーピーみたいな感じですね。それがいつからか半分人半分魚の人魚として描かれるようになったのだとか。ちなみにウィッチャー3ではセイレーンは人魚っぽい風貌で、さらに翼もあって空も飛ぶし海も泳ぐし群れてるしで厄介な敵だった記憶。ゲームのおかげで神話に登場する怪物に以前より詳しくなりました。
話を戻して、この毛糸。水色、ブルーグリーン、紫、所々に潜むネイビー、とまさに海の色そのものといった感じ。深く暗い海ではなく、南国のラグーンのような、水彩絵の具を滲ませたような、陽が差込み海面がキラキラしてるような海。こういう色合い本当に好みです。
マーメイドの名がついたパターンとまさに相性ぴったりのカラー!
コントラストカラーに使用したのは、
RCY Hat Trick Semi Solid, Ride The Pine
写真だと分かり辛いかもしれませんが、真っ白ではなくオフホワイトです。コントラストに白を持ってくると、すごく爽やかに仕上がりますね!
使用した針は2.25mmです。
可愛い〜〜!
パターンはカフダウン(履き口の方からつま先に向かって編み進める)ですが、私はトウアップ(つま先から編み始める)派。
上下逆さにしても全体的なデザインにそれほど変化はない模様だったので、トウアップで編みました。ただそうする場合は、編み始める前に最後まで一通りパターンを読んでおいた方がいいです。
アップで見ても鱗っぽい。
スリップステッチを利用してこの模様が出来上がるのですが、スリップステッチが入る分伸縮性は低くなります。私はかかとより上の部分はいつもの編み目よりも4目増やして編みました。さらに足首周辺は気持ち緩めで。
そうしないと伸びないので、着脱の際に足首〜かかとでつかえて、足が入れにくくなります。
サイズの調整で少し解いて編み直したりしたため、いつもの靴下よりも時間がかかりました〜。でも模様も色もきれいで、最後まで飽きずに編めました。この色合い、何度眺めてもうっとりしてしまう。
こういう靴下向けの毛糸ってその多くが細めの糸で、80%メリノ20%ナイロンみたいなブレンドなんです。もこもこしておらず、手触りは柔らかいけどさらっとしてるくらい。
とても心地よい暖かさですが、通気性がよくムレないから、お家で履くのにもぴったり。
私は真夏以外、ほぼ年中家で履いています。既製品のいわゆる普通の靴下より締め付けもなく快適です。お部屋で履く靴下は私の中では手編みの靴下一択。
(ちなみに、我が家は家の中で靴は履きません。アメリカと違い、カナダでは日本と同じように土足禁止の家庭がほとんどかと思います。でもアメリカも最近はそういうお家、増えてるのかな?インスタとかで見てるとスリッパを履いてるアメリカの方も多い気がします。)
お出かけの時は、靴によってはウールの靴下では厚みが邪魔になることもあるので、秋冬のカジュアルブーツに合わせるのが一番多いかな。冬場の寒さ対策のブーツは手編み靴下を履くことを考慮して若干サイズ上げ気味に購入することが多いです。
Sep 9, 2020