ビスケット色のキルティングコート
シーズンアウトしてしまう前に、今季作ったコートを投稿しなければ!
と思ってこれを書いているのですが、今週は数日雪が降っています。
少し積もっては溶け、という感じでガッツリと積雪するようなものではありませんが、完全な春の訪れはまだちょっと先なカナダより、今日もお届けします。
日本は卒業シーズン真っ只中、桜の季節ももうすぐですね。
今季(前シーズンくらいからかな?)キルティングコートをよく見かけるようになりました。
ちょっと前までキルティングのアウターは、その軽さから機能性最重視でファッションアイテムではない印象がありましたが、ここ2年くらいは若々しくおしゃれなデザインのものがたくさん出ていますよね。
そんな中見つけた、デッドストックのキルティング布。軽くて長め丈のアウターがあったら便利かなと作ってみることにしました。(Blackbirdさんで購入しましたが、もう売り切れてしまっています。)
ファッション界のデッドストックというと、売れ残り品という意味合いのようです。デッドストックの布はそれと似ているのですが、既製品を作る過程で出た余剰、ということが多いそうです。または、布としての性能は問題ないが既製服として売ることはできない小さな欠陥があるもの、など。
今回の布はところどころキルティングの縫い目が飛んでしまっている部分があるということで格安になっていました。でも結構目を凝らしてみても全然わからなかったので結果とてもラッキー。
「ビスケット」という色の名前もとっても可愛い。
キルティングということで、パターンは極力シンプルにしてみました。
ベースとして使ったのは、Waffle PatternsさんのBambooコート。
Waffle Patternさんの型紙は英語と日本語両方の説明書がついています!
私にはとっても嬉しい仕様。
説明書きもとても丁寧だし、裏地の型紙もちゃんとあるし、難しい工程が多いコートでも一つ一つステップを踏めば綺麗に仕上がるように作られていて、とてもおすすめのパターンメーカーさんです。
私は以前、Bambooコートのショート丈(ロング丈も作ったことがあるのですがまだブログ未掲載)とLuffaジャケットを作ったことがあります。
今回はそのBambooコートのロング丈を使い、
バストダーツを閉じて少しAライン気味に
ほんの少し襟腰をつけたほぼフラットカラーに近い襟
という大きめの変更をしています。
あとは袖や身丈の長さの変更。
このキルティング布、それほど厚いものではないので縫い易かったのですが、その分保温性はどうかな?と思っていたんです。
裏地をつけたこともあって、軽いのに結構暖かい!
でもデザイン自体がストンとゆとりがあるものだから、熱がこもりすぎることもなく、
「ちょっと寒い日に着るコート」
という目的にぴったりなものになりました。
ボタンは今回もCore Fabricsさんで購入したリサイクルペーパーから出来たもの。
普段は一番上はほとんど留めないで着る予定。
とはいえ風がビュービュー寒い日なんかはぴっちり留めるかもしれないな、と一応一番上もボタンは付けておきました。
開けて着た時に、ボタン裏(つまりボタンを縫い付けた糸)が見えてしまうとあまり綺麗でないので、共布で隠してみました。
力ボタンをつければそれで隠れるのだろうけど、今回はつけなかったのでその代わり。
軽くてなおかつこういう丈のアウターは持ってなかったので嬉しい〜!
ポケットはもうちょっと外側でもよかったかな?という気はしますが、問題はなし。
こういうキルティングコートやジャケットって既製服でもたくさん選択肢がありますよね。
それでも自分で作ってよかったと思えるのは、自分にバッチリ合ったサイズ感で作れるから。
特に私の場合、アウターはどんなものを試着しても袖が異様に長いのです(たとえ小さなサイズであったとしてもカナダのものはびっくりするくらい袖が長い。)
もちろん、お直しに持ち込むこともできるけど、自分で作れば
「ついでにここはこうしとこう」
っていう欲張りを詰め込むことができますから。
同じ色の裏地がなかったため、あえての濃ブラウンでボタンと合わせてみました。
カジュアルなパンツスタイルにもワンピースにも合わせられる物ができて満足!
来シーズンは綺麗めなウールコートを新調できたらいいなと思っています。
March 23, 2024