黒白ドットリヨセルワンピース:Shelby
4月も半ば。ポカポカ暖かな週と雪が降る週を繰り返している、カナダのとある地方からこんにちは。
5月くらいまでは雪が降ることもあります。
完全な春はまだかと待っているうちに暦の上での夏がやってきて、結局春とはいつだったのか、みたいな年も多いです。
そんな感じですが、個人的には薄手の長袖が活用する時期は結構長い気がします。
冬場も屋内はセントラルヒーティングが効いているからそこまで着込む必要はないですし(長時間屋外にいる場合はもちろん別)、夏も日本と比べ涼しいので七分袖とか薄手の長袖が便利な季節が長いんですよね。
というわけで、真夏以外は着られそうなベーシックな色合いのドットワンピース。
見にくいけれど、後ろウエストには細いリボンというか紐がついていて、ウエストの絞り具合を若干調節できます。
生地:リヨセル(テンセル)100%
パターン:True Bias Shelby Dressに少し手を加えたもの(サイズ14−32版もあります。)
リヨセル、テンセルは木材パルプが原料の再生繊維です。二つは同じ繊維ですが、それぞれ別の会社の商標だったそう。現在では両社が併合し、ブランド名を「テンセル」、 総称として「リヨセル」というようになったそうです。
レーヨンも天然原料由来の再生繊維ではありますが、リヨセルは製造工程が異なり、工場排水の公害がないなどの観点から、リヨセルの方が環境にやさしくサステナブルという認識です。
触り心地なども、私はレーヨンも嫌いではないですがリヨセルの方がより好き。選択肢があるならできるだけリヨセルを選ぶようにしています。
この生地は、渋水色バージョンもあってそちらもとても可愛いんです。
渋水色で去年の夏に半袖のワンピースを作ったので、そちらもまた季節が来たら紹介したいと思います。
Shelbyというこのパターン、元はプリンセスラインが上身頃からスカートまで続いているデザイン。
地の色が黒なので写真で見えにくいと思いますが、今回はウエスト切り替えを足しています。(つまり身頃とスカートを分ける。)
パターン通りのものも去年の夏作って、気に入っているのですが、ウエスト部分がちょっと長いのが少し気になって。
ウエスト位置が低いというよりは、胴の部分が長いという感じ(私は横幅はありますが背が低いので、幅に合わせると長さが余るということはよくあります。)
ならばウエストに水平方向に切り替えを入れて、そこで胴部分の長さを調節しようと。
そうしなくてもある程度はウエストの位置調整はできるんですが、今回は実験も兼ねて試みてみました。
スカートだけに裏地をつける
スカートに別の型紙(ギャザースカートなど)を使う
みたいな変更をするときもウエスト切り替えだと便利ですしね。
生地をカットするときにも無駄なく配置できそうだなぁとも思いました。
ウエスト(胴部分の長さ)を調整したおかげで、座った時に布が余る違和感もなくなりました。
そしてこのパターンは特にスカートがお気に入り!
6枚ハギ(前中心はボタン開きなので正確には7枚ハギ?)になっていて、とても綺麗にフレアが出ます。
ゆらゆらエレガントに動いて、歩くのが楽しくなります。
今回は
ウエストに切り替えを入れたのと、
上見頃&スカートともに裏地をつけたこと、
さらにボタン部分は見返し処理にしたこと、
のおかげでパーツが多くてちょっと大変でした。
でも頑張って仕上げた甲斐ある満足な出来上がり!
真夏以外3シーズン着るつもりなら、個人的にはやっぱり裏地はあったほうが嬉しい。
Shelbyはもともと袖は半袖のみ。
長袖にしたくて、袖部分はCloset Core PatternsのNicks Dressという型紙を使いました。
袖口がとても気に入っていて、秋冬いろんなものに使い回しました。
カフスデザインも魅力的なんだけれど、手を洗う時のこととか考えたらゴムが便利で…
今回はスカートパーツでワンピースを作りましたが、なんとShelbyにはロンパース版(つまりパンツ)も付いてきます。そして丈はそれぞれ2種類。
バリエーション豊富なのも嬉しいですよね。
Apr 17, 2024