トレンチコート
トレンチコートは言わずもがな、ロングセラーの定番アイテムですよね。
とてもかっこいいと思うのですが、背が低く細くもない私にはなかなか難しいアイテム。
首が太短いのもあって、トレンチコートやPコート、ブレザー等に使われる尖った大きめの襟が苦手なのもあり、今まで避けがちだったアイテムでした。
ところがSewaholicのRobson Coatを発見した時、これならいけるのでは!と閃きました。
”伝統的なミリタリー風トレンチを、丸い襟でフェミニンでソフトに。” の謳い文句通り、襟が丸くなるだけでかなり優しい印象〜!裾も少しふわっとなるデザインでストレートなボックス型よりフェミニン。
型紙は去年のクリスマスに義弟がプレゼントしてくれました。やっと作りましたよ〜!
コットンのツイル生地を使ったのですが、もう少し薄手でもよかったかな?肩の周りにパーツが多くてちょっと重い気がします。でも伝統的な綿のトレンチっておそらく重いものですよね。
でもその肩周りのパーツ、エポーレットに後ろヨーク、ガンフラップに風避けつきポケットこそがとてもトラディショナルに見せてくれるポイント。下の写真だとガンフラップがわかりやすいと思います。
パターンについてくる、説明書きもわかりやすかったです。
パーツが多いので、難易度はやや上という位置付けになるかと思いますが、スムーズに形になりました。
とはいえやはり時間はそれなりにかかりました。でも時々こうやって複雑な物を作るのって結構好きなんです。新しい技法を覚えたりとか、必ず何かしら身になるものがあります。
今回トレンチコートを作るに当たって、トレンチコートのパーツなど少しリサーチしてみたんです。
トレンチは英語でtrench、溝とか堀という意味ですが、戦時中に使われた塹壕の意味を持ちます。
その名の通り、ミリタリーが軍服として使用していたものが次第にファッションになっていったようですね。
肩のエポーレットは勲章をつけたり、ホイッスルをつけたりするためのもの。ガンフラップや後ろヨークは、雨がするする滑り落ちて肩にしみ込まないようになっています。ガンフラップはこれまたその名の通り、パッドを詰めて銃を撃った時の反動の衝撃を吸収できるという用途もあるようです。
前合わせはダブル。これは風向きによりどちらを上にしても着れるようになんだそう。
歴史を学べるファッション、すごく興味深いですよね。
パターンは裏地なしですが、今回使った生地がやや厚めだったので私は裏地をつけることにしました。身頃部分は以前日本で購入したコットン。袖は滑りやすさ重視でベンベルグ(キュプラ)。
ガンフラップの下にもちゃんとボタンがあるんですよ〜!
持っている他のコートより少し重めなので(型紙のせいではなく、私の生地チョイスミス)、クローゼットで一番出番が多いコートにはならないかもしれません。が、作ってよかったです!手前味噌ですが出来上がりにも満足しているし、クラシックな一着がクローゼットにあると気持ちがしゃんとするような気がします。
これ着ると、古い映画の名探偵にでもなったような気分で楽しいんですよね。笑
Sewaholicの型紙を使ったのはこれが初めてだと思うのですが、とても快適に使用できました。他にも素敵なパターンがいっぱいで使ってみたいものがいくつかあります。
Nov 16, 2018
Aug 20, 2020 追記。
最近ダイエット中なもので、このコートもだいぶ緩くなって来ました。元々生地が重めだったのに加え、緩くなると落ち感も出てくるゆえ、余計に重く感じるように。
またサイズが変わって肩幅やアームホールの位置が合わず、袖も緩くなったためか、お父さんのコートを着た子供のようになってしまってます。笑
そんな要素もあってか、改めてこういうデザインは身長の低い私には難しいなぁと思います。
確かに大きい丸い襟先はそれだけで雰囲気を変えてくれて素敵。
ガンフラップやエポーレットのクラシカルでかっちりしたデザインもすごくカッコいい。
でもその分生地の重量も増えるし、重なりも増えるから、使う生地の質感や軽やかさをもっと工夫するとか、身長や体型に合わせてデザイン要素を少し省くとか、工夫が必要なように思います。
とってもいいデザインなだけに、着こなせないのが悔しいので、いつかまた自分の体型に合う工夫を考えてリベンジしてみようと思います〜!