薄紫のカーディガン

みなさんこんにちは〜!

夫とバンクーバー旅行に行っていまして、つい先日帰ってきました。美味しい食べ物にお買い物と、満喫してきました!布のお買い物もしっかりしてきましたよ。

さて、今日ご紹介するものは夏の間もしくは秋始めに完成させようと思っていたもの。

あれよあれよと季節が過ぎてうっかり冬に出来上がりました。笑 

インスタグラムで見つけた、Irene LinさんのFringed Kimonoというパターンに一目惚れ!

繊細でふわっと軽い雰囲気がとっても素敵。

すぐに編みたい!と思い立ち、そういえば2年ほど前に日本で購入した糸がぴったりなのでは、と閃きました。

The Fibre Co. というメーカーのMeadow(お色はAster)という糸なのですが、日本では1カセしか購入しなかったので追加購入して準備は万端!

この毛糸、ユニークなファイバーミックスなんですよ。

40%メリノ、25%ベビーラマ、20%シルク、15%リネン。

特にラマとリネンの混合糸は使ったことがなかったので興味津々。色はブルーとパープルが混ざり合ったとっても綺麗な青み強めのパープル。

パターンもわかりやすくサクサク進みました。前たての部分を身頃と一緒に編んでしまう編み図ってかなり好きなんです。後から目を拾わなくていいのでとっても楽!

前立てはこんな感じ。襟が高すぎないので暑苦しくならずちょうどいい加減です。

身頃と袖の裾にある透かし編みはジグザグ模様。

繊細なんだけど、甘くなり過ぎないジグザグ模様っていいですよね。

マダムになりがちな透かし編みの中でも若々しい印象があると思います。

パターンの名前通り、袖はキモノスリーブ。ゆったりとしていて着心地もいいです。

この”キモノスリーブ”もしくは”キモノ”という単語、北米(欧や他の地域もかな?)では洋服のファッション用語として割とよく目にします。

が、最近では、キモノという単語を日本の伝統衣装である着物以外のものに当てはめて使用するのは、文化の盗用に値するのではないかという考えも広がりつつあります。

私自身、やはり日本人として最初に聞いたときは、え? 洋服なのにキモノ?と違和感を感じました。

確かに、この形の袖を表す言葉としてなかなかぴったりなのではないかと、思ったりも実はするのですけれどね。この形の袖って洋服にはあまりないものですもんね。

ドルマンスリーブはそで下がゆるくカーブを描くことが多いと思いますが、キモノスリーブはまさに着物のようにまっすぐT型。(着物やファッションの専門家でないので細かい解釈は間違っているかもしれません。) 

で、そんな袖をした軽い羽織りもの(ボタンやファスナーはなし)やローブを”キモノ”と呼ぶことも多いです。

袖の形を、キモノ風の袖と呼ぶ分にはあまり誤解が起きない気もします。

ですが洋服の羽織りをキモノと呼んで定着させてしまうと、中には、キモノ=羽織りものという認識しかない方も出てきてしまいます。(つまり元ネタである日本の伝統衣装の着物という知識がないまま、着物とは全く別の洋服の形をキモノだと思ってしまう。)これが問題になるんですよね。

この袖や、この袖をした洋服に対して、キモノ以外に良いネーミングがあったら是非教えてください!

薄紫のカーディガン

今回選んだ糸、このパターンとなかなかの好相性だったと思います。

軽くて通気性も良く、それでいてちゃんと暖かさもある。でもリネンが入っているから、暑くなりすぎることはありません。

春夏の肌寒い日にぴったり。寒い時期はこちらはどこへ行っても室内があったかいですし冬の間も案外着られるような気がします。(もちろん冬の間はこの上にさらにアウターを羽織ります。)

薄紫のカーディガン

楽しんで編んだものの、予定外に時間がかかってしまいました。でもその甲斐あって気に入るものが出来ました〜!あまりこういう羽織りものを持っていなかったので嬉しいです。

Nov 29, 2018

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