手作りマスクまとめ
みなさんこんにちは。最近はカナダでも少しずつマスクの着用が広がって来ています。
今は私自身、たくさん作って人にあげる時間や材料の余裕がないので、その代わりに少しでも何かできることがあればとマスク作りに関する記事を書くことにしました。
とりあえず今のところ3つ違う型紙を試したので、紹介していきます。
カナダ政府の非医療マスクについてのガイドライン
どのくらい、カナダ在住の日本の方がこのブログを見てくださってるかわからないのですが、まずはカナダでの非医療マスクについてのガイドラインから載せておきます。(英語)
Canadian government guide for Non-medical masks
いろいろな注意点が書かれていますが特に大事かなと思うのは、布は少なくとも二重であること、しっかり織られた布帛、という部分でしょうか。(ただTシャツを再利用して作るタイプも紹介されているので、できれば布帛が良いということなのかも。)
この点から、私はキルティングコットン(日本でいうシーチングやブロードのような布帛の綿)を使用しました。手に入りやすく、安心価格、柄が豊富、縫いやすい、目が詰まっている、というガイドラインもクリアした使いやすい布だと思います。
日本ではガーゼ生地が人気ですよね。ダブルガーゼを二重にしたら、布は全部で4つ重なることになるのでダブルガーゼならばおそらく目の詰まり具合はクリアできるのかなと思います。(あまり目がゆるゆるの生地だと飛沫の飛び散り防止の効果が期待できない。)
つけ心地もよくダブルガーゼは優秀だと思うのですが、ガーゼ生地はカナダでは手に入りにくいんです。見つけられてもなかなか高価。というわけで、カナダではキルティングコットンのマスクが多いと思います。
Keiko Olssonさん 一枚の布で出来る立体マスクの作り方
-言語:英語と日本語
-無料型紙、動画での作り方説明
-複数のサイズ展開
-ゴムは耳にかけるタイプ
まず初めに作ってみたのは、Keiko Olssonさんのパターンで、一枚布でできる立体マスク。KeikoさんのYoutubチャンネルにて、作り方を動画で説明してくださってます。私が作ったのは、一番最初にリリースされた型紙。
今回マスクのモデルさんはこの子で。耳の位置とか顔の輪郭とか人間のそれとは異なりますが、マスクの形はなんとなく分かってもらえると思います。
この型紙で特にいいなと思った点:
裁断するのは一枚の布だけ
縫う部分は少なめ
それでいて立体
シンプルなのに出来上がりは立体ですごい!
裁断するパーツも、縫う部分も少なめなので、裁縫初心者さんやミシンがない人でも挑戦しやすいのではないかと思います。私はミシンで縫いましたが、きっと手縫いでもできるはず。立体だからつけ心地も良いです。
この初代バージョンとは別に、フィルター&ノーズワイヤー入りバージョン、改良版夏マスクなど新しくアップデートされた型紙も動画で紹介されています。
また、基本の手縫いのテクニック、紐通しの代用などお役立ち情報もたくさん載せてくださっています。
Face Mask Pattern by STATE the label
-言語: 英語
-無料型紙、写真での作り方説明
-ワンサイズ
-ゴムは頭にかけるタイプ
こちらの型紙はState the labelさんのサイトから無料でダウンロードできます。
この形はカナダでかなりよく見かける人気の形。日本ではこのタイプを立体マスクと呼ぶことが多いですよね。シンプルでクリーンな見た目、立体的な顔にフィットするデザインだと思います。
おそらく鼻が高く、全体的に幅が狭い輪郭に会う形なのではないでしょうか。(だから多分北米で人気。)
ただ、鼻が高くて眼鏡着用の夫はこのタイプでも眼鏡が曇るようでした。私も眼鏡着用ですが、曇りは夫ほどではなかったです(多分顔が平たいから。)
眼鏡の人はノーズワイヤーがあると一番曇りにくい気がします。この型紙もちょこっと操作すればノーズワイヤー入りにできるのではないかと思います。
この型紙ワンサイズなのですが、サイズ感としては夫にぴったり、私だとちょっと大きめ。私は小顔ではないですし、キツキツよりもゆとりが若干あるサイズ感が好きなのでこれでも大丈夫。
結構高さがある分、眼鏡の鼻あてがマスクの上に来るように付けることも可能でした。そうすると鼻あてがノーズワイヤーのような役目をしてくれるので、曇り防止にもなります。ただたくさん話したり動いたりしてたら鼻あてはズレて来ちゃうかも。
こちらはゴムが耳ではなく、頭にかけるタイプ。耳が痛くなってしまう人には良いのではないかと思います。私はどちらかというと耳にかけたいので、ゴムの長さは調節しました。
英語の型紙ですが、シンプルなパーツですし写真付きの解説もあるので、裁縫経験がある人なら英語がわからなくとも挑戦出来ると思います。
アメリカ在住の方は、型紙ではなくマスクそのものを購入することも可能ですよ。
kcotonさん 大臣マスク
-言語:日本語 (少し英語での表記もあり)
-無料型紙、動画での作り方説明
-複数のサイズ展開
-ゴムは耳にかけるタイプ
大臣マスクってどういうこと?!と思ったら、日本のとある大臣の方が着用なさってるタイプの形のことをいうのですね。
kcotonさん、とってもたくさんのマスクの型紙と作り方をYoutubeに載せてくださってます。その中で私が使ってみたのは、ノーズワイヤー&フィルターポケット付き折り上げ立体マスクの型紙。
折り目にかけられたトップステッチ(日本語だと端ミシン?)がとってもパリッとしていて爽快!
この型紙、ノーズワイヤーが着脱可能なんですよ。お洗濯の時ノーズワイヤーを取り出して洗えるのがとても便利。夫は眼鏡曇り防止のためにもどうやらノーズワイヤー必須のようなので、ワイヤーを出し入れできるこの型紙が実用的で、我が家のお気に入りです。
自分用に女性向けサイズ、夫には男性向け(LL)サイズを作りました。夫はLLでぴったりだった模様。
女性用サイズは私の顔でも鼻と口が隠れるだけの余裕はしっかりありました。でも私の丸い(でさらに二重)あごの部分が少し心許ない気がして。女性用と男性用の中間のサイズで作り直してみました。
全体的に少し大きくなったけど、元々大きめマスクは好みですし、あごの部分もバッチリ。話して顎を動かしても安心感バッチリになりました。元の女性用サイズも、小さくはないと思うのです。鼻も口も隠れる高さはしっかりあるので。あくまで着用感の好みの範囲です。
kcotonさん、様々なタイプのマスクなどすっごくたくさんの作り方動画を載せてくださっているので、好みの物を見つけてみてください。
追記 (9/7/2020)
Kcotonさんの大臣マスク新バージョンを試してみました。こちらはノーズワイヤーなし、フィルターなしのタイプで、作り方もよりシンプルになっています。でも簡単に、ノーズワイヤーを入れる仕様に変更することも可能。
フィルターなしタイプなので、表生地と裏生地を一緒に縫ってしまえる分、表と裏がずれたりせず快適!作り方も本当に分かりやすく、多分私が一番手早くきれいに作れるのはこの型紙かなと。つけ心地もよく、Kcotonさんの大臣マスクはやはり私の中でNo1のお気に入りです。
きれいで簡単★新しい基本の折り上げマスクの作り方★ (Youtubeに飛びます。)
追記 (7/27/2020)
大臣マスクに似たタイプで英語のチュートリアル&型紙を発見。
チュートリアルはこちら。
PDFの型紙はこちら。Free 3D Fabric Mask pattern
このパターン、欧米の方々からとても人気な様子。確かに3Dで高さがあり、口がマスクに全然つかない!ただ、ノーズワイヤーは入れられない造りです。それと折り紙のようになっており、開き具合を調整しながら装着しなければいけないのがちょっと手間かな。
追記 (9/7/2020)
もう一つ、英語の大臣マスク系型紙を発見。こちらもインスタグラムでよく見かける人気の型紙です。
こちらも高さがあり口が全然マスクにつかない仕様。話しても口がマスクにつかないって、特に長時間使用する人には結構重要な要素なのではないでしょうか。それだけでだいぶ快適度が違いますし、話していてもずれにくいのが長所。
こちらも、ノーズワイヤー入れられない造り。ちょうど鼻に当たる部分が少し尖っており、鼻に密着するデザイン、、ですが私の鼻が低かったのか、私にはちょっとこの部分が合わないかも。他のレビューを見ると、ジャストフィットな意見も多数あるので、試してみる価値はあるかも。
私が試した型紙は以上です。どれもそれぞれに良さがあり、少しずつフィット感も異なるため、好みや用途に合わせて選ぶのが良いかと思います。
それにしても、こんな風に型紙だけでなく作り方まで無料で紹介してくださる皆さんには本当に感謝です。型紙だって動画だって作るのにたくさんの時間や技術がいるのに、無料だなんて凄すぎる!ありがとうございます。
さて、型紙の話をしたところで次はマスク紐。
日本ではマスク用の肌あたりがよい柔らかいマスク紐(ゴム)が売られていますが、私はまだカナダで見つけられたことがありません。
そのため最初は細いコード状のゴムを利用していました。が、やはりそれなりの時間着用すると耳が痛くなりそうだということで…伸縮性のあるコットン糸を購入してみました。
購入したのはHoooked Ribbon XLとBernat Maker Home Dec Yarnの2種類。どちらもYarnCanada.caというカナダのオンラインショップにて購入。
本当はZpagettiが本命だったのですが、カナダのオンラインストアではどこも売り切れだったのです〜。
普通のゴムと比べたら伸縮性は低めですが、マスク紐としては問題なさそうです。ゴムよりも柔らかいのでつけ心地はだいぶ改善しそう。一応毛糸ですが、私が買ったのはコットンまたはコットン&ナイロンだから、洗濯にも耐えられるはず。
追記 (7/27/2020)
Zpagettiととても似た糸があると教えてもらいました。こちらはAster&Vineというカナダのブランドが出しているTシャツヤーン。少なめの用尺から注文できるので、購入検討中です。
追記2 (9/7/2020)
その後Zpagettiを試す機会がありましたが、マスクにはちょっと太すぎたのと、思っていたより伸縮性がありませんでした。
Funky Monkey Fabricsというカナダのオンラインストアで見つけたゴムが柔らかくて、マスクにはなかなかのおすすめです!
もし、耳にかけるのはどうしても痛い、でもなんらかの理由でゴムを頭にかけるタイプにできない(既製品など)という場合に良さげなアイテムも発見しました!
英語ではear saver、直訳すると耳の恩人とか耳の救済者とかですかね。ear saverでリサーチすると様々な種類のものが見つかります。中でも、これは!と私が思ったのは、かぎ針編みで作るもの。
これ、とっても良いアイディアだと思いませんか?こちらも無料の編み図です。(英語ですが。)
Crochet Ear Savers on Crochet 365 Knit Too by Cheryl Bennett
今の時点でシェアできる情報は全て書けたと思います。もし他に何かおすすめのものだったり、有益な情報があれば是非コメント欄で教えてください。
皆さん、どうぞお気をつけてお過ごしください。
June 29, 2020