薄グリーンのRoscoeブラウス
毎月同じようなことを言っており、代わり映えありませんが
もう3月ですね。
皆さんいかがお過ごしですか。さまざまなことが起こっている昨今ですが、こんな時だからこそご自愛ください。
先月「裁縫熱が家出中だ」と書いたと思うのですが、面白いことにそれを書いて間もなく、裁縫熱が再び顔を出しました!
早速2着ほどトップスを縫ったので紹介させてください。
縫う気が戻ったのは、インスタで素敵な投稿を見かけたのがきっかけ。ネイビー色のリネンのブラウスだったのですが、とても目を惹きまして。
Roscoe Blouse & DressというTrue Biasから出ているパターンをアレンジしたものでした。
Roscoe Blouse & Dressは襟元にギャザーのたくさん入ったラグラン袖のデザイン。
(サイズ数は日本の号数とは異なります。また、洋裁パターンのサイジングは欧米のアパレルブランドの一般的なサイズ数とも異なることが多いです。ヌード寸法と出来上がり寸法をご確認ください。)
このRoscoeブラウス、大まかなデザインは先日リバティのブラウスを作るのに使った、The Wilder Gownと割と似ています。
最初はWilderの型紙を利用してアレンジできないかな?とも思ったのですが、
両方のインディーデザイナーさんを支援したい
インスピレーション元のネイビーリネンのブラウスにできるだけ近づけたい
ということで、Roscoeブラウスのパターンを購入。
大体のデザインが似ていても、ギャザーの分量やゆとりの量が結構違いそうだなと思ったのも一つ。
手持ちの布の中に薄手の良さそうなリネンがなかったので、まずはビスコースで作ってみることに。リネンとビスコースでは布の性質が異なり、ビスコースの方がハリがなく落ち感があります。
True Biasのブログで、レーヨンとコットンローンバージョンを見ており、レーヨンが素敵だったためビスコースでもいけるだろう、と。
元々のRoscoeパターンはボタン開きなしのプルオーバーデザイン。
ボタン開きへのアレンジの仕方はTessutiというブログの記事を参考にしました。記事内では、
ボタン開き
前の開きを少し上げる
袖にボリュームを足す
袖先に開きを足す
という4つのアレンジを行なっています。
私はそのうちの、ボタン開きへ変更だけを行いました。(私は4.5センチ足しました。)
袖は既に結構なボリュームがありそうだったのでそのままに。
首元もあまり詰まりすぎない方がいいかなと思い今回はそのままにしましたが、次回ほんの少しあげてみるのもありかも。
このRoscoeというパターン、結構有名なパターンだと思うのです。私も以前から見かけて気になってはいました。こういうふわふわしたトップスって好きなんですよね。
でもセンターがスリットあき+細リボンで結ぶ(もしくは結ばず開けたまま着る)という部分があまりピンとこなかったというのと、結構なギャザー量があり自分の体型にはしっくりこないかなぁと思っていたのとで、ずっと躊躇していたんです。
ボタン開きへ変更すると、ギャザー量は変わっていませんが、少し縦のデザインが追加される気がします。
それに、体型に合うか気にしすぎるのも良くないかな、と。
少しでも自分をよく見せたいという気持ちは多くの方が持っていると思いますし、少しでも自分で自分に納得できる状態で居たいと思うのも自然なこと。
それ自体は悪いことではなく工夫しがいがあるものだと思います。
でも、デザインが好きなのに「自分の体型には向かないから」と諦めるのは極力しないようにしたいなと最近特に思います。
袖は5センチ、身頃の丈は7センチ、短くしています。
袖は次回さらに1〜1.5センチくらい短くして手首が見える丈にしようと思います。
身頃も袖もかなりゆったり。着ていてとっても楽!
冬は中に重ね着できるし、春や初夏は風通しよく快適に過ごせそう。
次はもう1サイズ下げるか、縫い代を少し多めに取ってもいいかもしれない。
すごく普段着にしやすいものができて嬉しい〜!
手持ちの布の中に、このパターンに合いそうなコットンローンがあるので次はそれを作ってみようと思います。綺麗な色のリネンでも是非縫いたいパターンです。
今回はクタっとしたビスコースを使いましたが、ローンや薄手リネンのような程よいハリがある布でギャザーを強調するのもきっと可愛いと思います。
最後に。
私が好きな映画『ホビット』に登場するガンダルフの台詞(公式な日本語訳が見つけられなかったので、英語と私が訳したもの)を載せておきます。
私はこの台詞がとても好きなんです。
この言葉には希望があります。
私たち一人一人がきっと未来を変える小さな力を持っている。
それを独裁者に踏みにじらせてはいけない。
戦争は絶対に反対です。
Mar 8, 2022