読書感想:『The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe』
すっごく長いブログタイトルになってしまいました。
5月に読んだ本は、『ナルニア国物語・ライオンと魔女』です。日本語だとぐっとコンパクトでいいですね。
とその前に。前回このよもやま話コーナーに投稿したのがちょうど1ヶ月前だったことに気がつきました。
本当はその間にもいくつかエルデンリングの話題を載せる予定だったんです。載せたい話題のメモや下書きも幾つかあるのに…!あっという間に6月に突入してしまいました。
しばらくエルデンリングは放置してしまっているし、全然リアルタイムでゲームの話ができておらず。いつも1ヶ月とか2ヶ月くらいにクリアしたボスやエリアの話になってしまう〜。
今月はボランティアの翻訳作業がお休みだし、ブログももっと書けるといいな。
『The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe』C・S・ ルイス作
英語の本を読んだときは英語で感想を書いた方が自分の勉強になるのでは…と思うのですが、英語で書く方がやっぱり時間がかかる(=続けるのが難しそう)!
そしてよもやま話コーナーは基本全部日本語で書くつもりでいるので、当分は英書でも日本語で感想を書く予定です。
よもやま話という名前の通り、好きなことを取り留めなく世間話するような感覚で気楽に書きたいんです。
2言語で書くと結構な労力を要するのでね…
さて、あまりにも有名なナルニア国物語。
最初の3作は映画化もされているので映画版でご存知の方も多いでしょう。あの映画シリーズは私も大好き!
原作本シリーズの最初の2冊(か3冊)は大昔に英語版を読んだことがあるのですが、大昔過ぎて原作本の記憶はほぼ残っておらず。
2月に柏葉幸子さんの3部作を読んだ時、巻末解説でそれぞれ別の方々が全員『ナルニア国物語』について触れていらっしゃって。それをきっかけにもう一度原作を読み返してみたくなったんです。
さっと調べたところによると、対象年齢は8〜12歳程度だそう。
先月読んだ『オズの魔法使い』も似たような対象年齢みたいです。
どちらもとっても読み易い。
私の感覚だと、『オズの魔法使い』の方がより子供向け、『ライオンと魔女』の方が大人でも楽しめる文体だったかなという気がしました。好みの問題かもしれませんが。
改めて原作本を読んだら、『ライオンと魔女』の映画版、かなり原作に忠実なストーリーになっていたということに気がついてびっくりしました。
解釈を大幅に変更して映像化された作品も多い中、こちらはかなり原作通りの進め方だったのではないでしょうか。
その分ね、最初しばらくは没入しきれなかった部分も実はありました。何せ映画シリーズ、特に一作目は何度も観ているので話を覚えているんですよ。
でも中盤に差し掛かる頃から映画には登場しなかった細かな場面も増え、物語が進んでいくうちに徐々に引き込まれていき、最後の数章は一気に読んでしまいました。
児童向けファンタジーの金字塔なだけある。大人はもちろんだけど、子供が初めてこの世界に触れたら本当にワクワクするだろうなぁ。
ここ数年、読むものといえばブログ記事だのネットニュースだの、オンラインで読める参考書的なものだの、そんなものばかり。もちろんそれが悪いわけでは全然ない(むしろそういうのを読むのも素晴らしい)のだけれど、文学的なものに触れる機会が圧倒的に少なくてですね。
今年に入ってまた小説を読み出してからというもの、改めて王道な文学的表現だったり、ファンタジー作品らしい文体だったり、そんなものに触れるたびちょっと感動をしておりまして。
今作品も例に漏れず、でした。
あぁ、子供の頃に夢中で読んだお話の語り口調もこんな感じだったな…
と何か染み入るものがありました。
後世のファンタジー作品に多大なる影響を与えたであろう作品なだけあって、明確に見たままを描写していく場面、登場人物たちの会話、そして読み手に語りかけるような文体の切り替えが本当に自然で読みやすかったです。
読み手に語りかけるようなストーリーテリングって、まさに児童向け作品っていう感じがしてとても好き。
物語佳境に「もしもあなたも、涙が枯れるまで一晩中泣いたことがあるのなら、、、」みたいなところがあるんですが、そこの部分がとても良かった。ちゃんと理解したくてじっくり読み返して噛み締めておきました。
もう一つ個人的に印象的だったのが、アスランの他にもう一頭出てくるライオン。
神秘的で偉大なる王であるアスランが「Us Lions.(私たちライオン)」と言うシーンがあるんですが、そこでもう一頭のライオンがめっちゃ喜ぶんですよ。
「ねぇ、聞いた?私たちライオン、だって!私たちって彼(アスラン)と僕、ってことだよ!私たち!」っていう感じに。
なんだかそれがすごく可愛くて、微笑ましくてクスッとなりました。
今回は電子書籍を利用しました。電子書籍って本当に便利ですね。分からない単語はその場で長押しするだけで辞書が引けるんですから!素晴らしすぎる。
小学生低学年の時、誕生日に国語辞典をリクエストして買ってもらったんです。辞書に使われているペラペラの紙の質感とか、レザーっぽい装丁とか紙の箱に入っているところとかに憧れて。
当時はその辞書を隣に置いて本を読んでいました。あのペラッペラの紙をめくって辞書を引くのが好きでした。
その後英語の勉強を始めるようになって、高校生になった時かな?電子辞書を買ってもらいました。使うのは、和英、英和、英語類義語辞典などもっぱら英語の勉強。
スマホを持つようになってからは、スマホもしくはタブレットなりパソコンなりその時近くにあるデバイスでネット検索するようになりました。
それも十分便利なのだけど、電子書籍専用デバイス(KindleとかKoboとか)なら読んでる時にその文字を押すだけで簡易辞書機能が使えるなんて!
電子書籍専用デバイスの回し者のようですが、とっても率直な感想なんです。紙の本も好きだけど、英書は調べたい単語がまだまだ多いので電子書籍がぴったり。
あと重い本とか大きなハードカバーは持ってると手首が疲れるので、そういう場合も電子書籍が良さそう。
でも電子書籍って、つまりは「その本を閲覧できる権利を持っている」と言うことなんですよね。サービスがある限りいつでも読めるけど、もし突然サービス停止となったらそこまで。
大事な本を「所有したい」ならば、やはり紙媒体が一番なのかもしれません。
『ナルニア国物語』は電子書籍コンプリート版を購入したので、せっかくですからちゃんと全作読むつもりでいます。
先月今月と英語の本が続いたので、まずは1冊日本語の本で気分転換して、その後またナルニアに戻ろうかな?と思っています。
Jun 1, 2022