1月の読書本

昨年からボランティアを始めました。

私はカナダに住んでいるのですが、住んでいる地域にある日本文化協会でのボランティアをしています。

日本文化協会が出している会報の編集と翻訳が私の担当。

時々ライターもしたりします。

その昔、物を書く仕事に憧れていたのでとても貴重な体験をさせてもらっています。

それと同時に、自分の語彙力とか文章力、翻訳力の現実を突きつけられました。

いえね、前々から気づいてはいたんですよ。

ずっとブログを書いてきて、自分のブログはいまいち面白くないよな〜と。

でもただの趣味だし、情報が共有できればいいかと見て見ぬふりをしてきた部分がありました。

しかし日本文化協会の会報は会員の皆さんはもちろん、カナダ全国にある他の文化協会だったり総領事館だったりにも送られるのですよ…

今度こそ自分の文章&翻訳力にしっかり向き合わないと!

ということで、本を読むのを習慣づけようとしています。

元々子供の頃の1番の趣味は読書でした。

両親からは「本は一日一冊まで」と言われ、周りからも「いつも本読んでるよね」と言われる、まさに本の虫。

この「本は一日一冊まで」というルールは、本を読み出すと没頭しすぎる当時の私を心配し考えてくれたものだと思います。宿題はちゃんとやっていたけれど、本を読みだすと全然動かず外にも行かず、他の習い事の練習も怠り気味になってしまう性格でした。

だから当時の国語の成績にはそれなりに自信もあったし、小さい世界の中でだけど作文を評価してもらえる機会もそこそこありました。

ところが、ですよ。

成長と共に部活やら留学(とその準備)やら、受験、他の遊び、趣味でどんどん忙しくなり、成人する頃にはすっかり読書からは離れてしまいました。

カナダに移住後は学校に通い直す機会もあり、その時は授業内や宿題として課題本を読んだりもしましたが…

以降は仕事と家事、それに裁縫と編み物やゲームであっという間に1日が経ってしまう日々。

本を読まないと文章力は低下するばかり。

文筆力を底上げするには本を読むしかない!

子供の時のように読書だけ、というわけにはいかないけれど、それでも読書に割く時間を意識的に設けるようにし始めました。

ここ数年、文を読む機会があるとすればSNSとかネットのニュース記事ばかり。

質の良いインプット量が足りなくて、自分の中にアウトプットするものがないなと最近感じていたので、読書することで補えたらいいなぁ。

1月に選んだ本はこちら。

 
 

本も映画も好きなジャンルは変わらず、ファンタジー、推理物、SFや歴史物。

読書だと特に探偵小説が子供時代はダントツに好きでした。

図書館に行ってもひたすら推理小説コーナーばかり物色していて、王道のファンタジーで読み逃しているものがたくさんあるんです。

だからまずは有名な『モモ』(ミヒャエル・エンデ作)から。

同じエンデ作の『はてしない物語』も実は割と最近読みました。

どちらもとっても良かったのだけれど、二つとも奥が深くて一度読んだ程度では感想を書くのが難しい。

繰り返し繰り返し読んで、少しずつ噛み砕いていきたい作品です。

普段私が日本語を使う機会といえば、こうしてブログを書く時だったり、日本の家族と連絡を取り合う時だったり、SNSをするときくらい。

だから「小説らしい書き言葉を使った日本語」を読むのが久しぶりでとても新鮮でした。

私が読んだ岩波少年文庫版の訳は2005年に少し見直され訂正されているんだそう。

そのおかげかものすごく古臭いというわけではないんですが、それでも現代の日常生活ではあまり使わない言い回しや口調が出てきます。

でもそれがかえってとても良かった。

本を読むときは今自分がいる世界や場所ではないところへ行きたい。

そんな理由もあってファンタジーものが好き。

だから日常生活とは少し違う、小説らしい文章を読むのっていいな〜と改めて思いました。

日本語訳版を読んだら、次は英語訳版もちょっと読んでみたいですね。

ドイツ版がオリジナルなのだと思いますが、日本語と英語以外は全くわからないので…

本の内容とはあまり関係ない感想になってしまいましたが、ストーリーの感想はそのうち2回目を読んでから書きたいと思います。

こういうジャンルのお話はやはりとても好き、ということだけ今は書いておきます!


翻訳能力を上げたいのなら、日本語だけではなく英語の本も読まないと、ということで2冊目の本は英語で書かれた本。

(一言で英語と言っても英語圏の国は複数ありますが、確かこの本の筆者はアメリカ在住だったはず。)

『Dragons of Autumn Twilight』というDragon Lanceシリーズの第1冊目です。

Margaret Weis & Tracy Hickman作。

この本は夫の薦めで手に取りました。夫が中学生の頃楽しく読んだ本だそう。

調べてみたら、対象年齢は9〜12歳くらいからのよう。うんうん、私にはちょうど良ささそうだ。

『Dragons of Autumn Twilight』はまだ読み終えてないんです。

ページ数としては『モモ』とそう変わらない400ページなのですが、英語だと読むペースががっくり落ちるので時間がかかります。

あとページ数は同じくらいでも、『Dragons of Autumn Twilight』の方が文字が小さくてページごとの文字量は多そう。

今ちょうど半分ほど読み終えました。

とてもざっくり要約すると、題名の通りドラゴンが出て来て、ドワーフとかエルフとか魔道士とか、剣と魔法のファンタジーには欠かせないキャラクターが出てきて、みんなで冒険をするお話です。

この本、とりあえず面白くはある。

面白いんだけど、登場キャラクターがファンタジーものの王道すぎて新鮮味はないかなというのが今の所の印象。

哲学的な部分だとか、これからの自分の人生の中で何度も反芻したくなるような言葉だとかがたくさん出てくるわけではなく、エンターテイメント性が高い小説なのかなと思います。

それはそれで悪くない(児童〜ジュブナイル向けですしね)。

主人公たちが敵に追われて逃げるシーンとか戦うシーンとか、読みながらドキドキハラハラする場面が盛りだくさん。

新鮮味はないと書きましたが、しっかり楽しみながら読んでおります。

あまりに抽象的なお話とかだと私には理解できなそうですし、王道であるからこそ自分の中でちゃんとイメージが掴めるというのは良い点だと思います。

英語の小説を読む訓練中の私にはうってつけ。

こちらの本も、ちゃんと最後まで読み終えてからまた感想を書きたいと思います。

1年で100作とか読んじゃう方々と比べたら超スローペースになりますが、1ヶ月に1冊でも着実に読んでいけたらいいな。

Feb 3, 2022

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