【ダークソウル3】無名の王、そしてエンディング
1年半ぶりにプレイ再開した、ダークソウル3。
いよいよ大詰め。
今回もネタバレ満載、エンディングについてのネタバレもありますので、ご了承の上お進みください。
前回ラスボスを無事撃破して、ゲームクリアの要素がなんとか揃いました。
ですがエンディングを見るその前に、
オプション(隠し)ボスのところへ戻ってきました。
この人は本編最強と言われるボスですが、戦わなくてもゲーム自体はクリアできるため一旦スルーしていたボスです。
すごい強いと噂されるボスなんで、果たして私に倒せるのかどうかだいぶ弱気ではありましたが一応挑戦はしておきましょう。
「古竜の頂」のエリア探索自体は一年半前に済んでおり、すぐさまボス戦へ。
鐘を鳴らすと今までの快晴が嘘のように、嵐に代わりました。
もうそれだけで不穏。
で、やってきたのがその名も「嵐の竜」とその竜に乗った「無名の王」。
今気が付きましたが、嵐の竜って英語だと「嵐の王」だったのか。
この竜、他のドラゴンとは見た目が違って怪鳥にしか見えませんよね。
恐竜→鳥への進化途中みたいなものでしょうか?
その怪鳥ドラゴンと戦うのが第一形態。
竜を倒したのち、無名の王と一対一になるのが第二形態。
…
うん。
評判通り強い。
第一形態の方が簡単なはずなんだけど、私は前半にすごく手こずりました。
体の大きな敵が飛び回るもんだから、カメラワークがうまくできなくてすぐ見切れたりターゲットが外れたり。
ターゲットを外した方がやりやすい方も多いみたいですが、私はターゲット外すと尚更ダメダメだった。鳥(もとい竜)よりも王の方にターゲットしておくのが一番やりやすかったかな。
とにかくカメラがよく動く分、悪酔いしそうになりました〜。
苦手な予感はしてたんですよね。
双王子の時もワープする敵がすごく苦手だなぁと実感してたから、急に後ろに回られたりする動きのボスは、追いかけるだけで一苦労。
それでもなんとか第二形態にこぎつけ…
竜を倒すとムービーが入ります。
この竜と無名の王は長らく戦場の友だったようで、倒れた友への手の置き方がちょっと涙を誘います。
とか言いつつ、このシーンでは
この脚はガッツリ鍛えられた脚だわ。さすが最強だわ。筋トレしてるのかな?
とか思ってました。筋肉すごい。
で、愛する友を亡くした悲しみさえも力に変えた、無名の王との一対一の戦い開幕。
…
一瞬で私、YOU DIED。
かなりレベルを上げてしまっている分、生命力も高くなってるんですが、無名の王に2回くらい連続で攻撃されたら即死です。
スタミナ無限の高火力な王さまでございました。
数回挑戦して、近接は到底無理だわとなりました。
怖くて近寄りたくない。
というわけで、魔術師デビュー!
ラスボスの時、違うスタイルで遊ぶのがしっくりこないとか言ってなかった?というツッコミが聞こえそうですね。
自分でもそう思ったんですが、杖は攻略でも度々持ってた武器だからそんなに違和感がありませんでした。
何より無名の王に近づきたくない一心で。
とはいえ、攻略では「見えない体」や「魅了」などのステルス系のものしか使ったことがなく、攻撃用の魔法はほぼ未使用。
どうやったら火力が出せるのか、ちょっと試行錯誤してみました。
結果、魔術師大正解でした。
前半戦は相変わらず自分のカメラワークが鈍臭くて手こずったけど、後半戦は遠距離攻撃できるとかなり難易度が下がりますね。
そんなこんなでやっと。
無名の王、撃破!
これで、ダークソウル3本編のボスは全て倒せました。
いや〜よかったよかった。
無名の王を撃破すると…
暗く激しい嵐が過ぎていき、快晴が戻りました!
オフラインだとNPCを呼べない無名の王戦。
あまりに強くて途中心折れそうになりました。
ぶっちゃけ、もう隠れボスは諦めてエンディング見ちゃおうかと思ったこともありました。
でもこの青い空がもう一回見たかったんだ。
せっかく澄んだ空が綺麗なエリアだったから、嵐のままにしておくのが嫌で頑張れた気がします。
爽快感を堪能した後は、いよいよエンディングへ。
ラスボス戦の会場だった場所へ戻ります。
ダークソウル3はマルチエンディング。
ストーリーの進め方次第で4通りのエンディングがあります。
私は、ゲーム内でお世話になった火防女さん(ひもりめ と呼びます。英語だとFire Keeperでもっと単純な呼び方)を召喚するエンドへ。
エンディング分岐は以下の通り。
はじまりの火を継ぐ者 (一応一番王道なエンディング?)
火継ぎの終わり
火の簒奪者 (さんだつしゃ。闇堕ちエンド)
火防女殺害エンド (さらに闇堕ちエンド)
私が選んだのは「火継ぎの終わり」エンド。
火を継ぐために旅してきた主人公。そして本来ならば「はじまりの火」の存続を見守る存在である火防女さん。
それぞれの使命に反する、火継ぎの終わりを一緒に迎えます。
徐々に暗くなっていく辺り。
暗くてわかりにくと思いますが、消えかけた炎にうっすらと縁取りされるかのように照らされる主人公。とても綺麗な演出でした。
火が消え暗闇に包まれる中、火防女さんの声を聞きながら終わり。
どのエンディングを選んでも、ハッピーエンドではない気がします。
ただ、私は火継ぎの終わりが一番しっくりきました。
闇堕ちエンド2種はその名の通り闇堕ちだから幸せ感はないですし、かといって火を継ぐのもなぁ。
この流れだと、火を継いだところで世界の終わりは避けられないですよね。
迫り来る終わりをほんの少し先延ばしにしただけで。
たった独りでその終わりを待つよりも、
たとえ一寸先が闇だったとしても誰かと一緒に踏み出すまだ見ぬ未来、の方がまだ希望がありそうじゃないですか?
新しい時代が、去り行く時代よりいいものになるかどうかはわからないけれど。
朽ち果てていく世界を一人守るより、いっそ終わらせてその先を見てみたい。
それに、闇落ちエンド含め王道エンド以外の選択肢の方が、主人公の人間性とか主体性が見える気がしませんか。
火を継ぐエンディングは、それこそ与えられた使命を疑わず抗わず、ただひたすらに全うすのみ。そこに主人公の想いや望みは存在するのでしょうか。
それに比べ、火や権力を奪ってしまう簒奪者エンドや火防女殺害エンドは、人間の持つ闇や欲が見えます。
良い部分ではないけれど、そういう部分があってこその人間らしさというものもありますからね。
火継ぎの終わりは、長い旅の中でボスと戦い色んな人と出会い、自分や世界の運命に疑問を投げかけて出た答え、のような気がします。
王道エンドが主人公に対して一番無機質な印象を受けるって面白いなぁと思いました。
いや、無機質とは少し違うかな?
一種の諦めのような寂しさを感じます。
無事にゲームをクリアしてエンディングを見たところで、早速色んなフロム脳の方々の考察を見たり読んだりしています。
みなさん捉え方が様々だし、ゲームに隠された色んな要素を調査していて本当に楽しい!(ボス戦BGMのラテン語翻訳とかしてる方もいるんですよ。ラテン語使うフロム製作陣も翻訳できるファンの方も凄過ぎやしませんか。)
私、映画とかでも誰かの考察を読むのってすごく好きで。
好みの作品を観たり読んだりしたら、他の誰かの意見を聞いて、それも含めてさらにまた作品について考える、までがセットのようになっています。
フロム・ソフトウェアのゲーム作品ファンの皆さんは考察&妄想大好き集団らしいんで、そんな要素も大いに楽しませてもらっています。
私はカナダで購入したゲームをプレイしているわけですが(初めましての方がいらっしゃるかもしれませんので補足すると、私はカナダ在住です)、言語選択ができない場合も多く、ほとんどのゲームを英語でプレイしています。
で、私が好きな中世時代っぽいファンタジーものは古典英語だから、NPCとの会話とかアイテムの説明書きとか、ちょっと難しいんです。
だから考察とか攻略とかは主に日本語で読んでます。
日本語もこういうジャンルのゲームは難しい漢字たくさん出てきますけど。(火防女とか簒奪とかなかなかパッと読めませんよね?)
フロム作品は、ゲーム内ではっきりとストーリーや登場人物の生い立ちを提示するのではなく、アイテム説明だったり建物の意匠だったりでさりげなくヒントを与えるスタイル。
それを繋いで行って、ストーリーや背景をそれぞれが考えるわけです。
妄想がめちゃくちゃ捗るやつですね。
でもそのヒントがものすごーくささやかだったり、ヒントをくれるものが前述のラテン語だったり、ルーン文字だったり、聖書のお話だったり宗教画だったり、はたまた物理や天文学だったり、要求される教養レベル高過ぎじゃないですか?っていう物が多い。
だから私はもっぱらいろんな方の考察を読む&見る側に回って楽しませてもらっています。
作る方も遊ぶ方も、みなさん知識がすごい。
という感じで、ダークソウル3大好きなゲームとなりました。
評判通りの難易度が高いゲームで何度も挫けそうになりましたが、なんとか最後まで辿り着けてよかった!
オフラインでソロ遊びでしたが、ネットで情報シェアしてくれる方々のおかげです。
ちなみに周回予定はありません。
DLCプレイ予定もありません。(絶対着いていけない。)
これにて一旦終了ですが、多分考察読みはしばらく続きます。
ゲームオブスローンズが終わった時も何ヶ月か考察読んでは妄想に耽るというのを繰り返したんで、今回もそういう感じになりそう。
読むものが多くて楽しいです。
フロムの最新作、エルデンリング発売まで後半年弱。
その間、もうちょっと手軽に遊べそうなゲームないかちょっと探してみようと思います。
おすすめがあればぜひ教えてください。
Jul 17, 2021